お題 Dr.ガモンSRS講演会
日時 7月14日(土) 13:00 〜16:00
場所 小田急ホテルセンチュリーサザンタワー  21階  「イーストルーム」

出席者
川越サークル 4名 + 樋口(記)

通訳 横須賀武彦 タイSRSガイドセンター
配布物 CD-ROM 1枚

ガモン・バンシートム医師は、プリチャー教授及びチャラン教授のもとで学ばれ、現在タイで最も熟練した性別再適合手術外科医の一人です。
ガモン医師は年間100件以上ものMtF性別再適合手術を手掛けており、1997年以来、性転換症に関する治療症例数は約4,000件以上、 性別再適合手術は1,600件以上に上り、多くの日本人の手術も
おこなっている。
ガモンクリニックには麻酔 植毛 精神科といったそれぞれの専門分野の医師がおりチームで医療をおこなっている。

第1部(13:00〜14:00)
FTMのSRS(皮下乳房切除術、子宮卵巣全摘出手術、陰核陰茎形成術、陰茎形成術)について

第2部(14:30〜16:00)
MTFのSRS(ペニス反転法)、FFS、*1声の女性化(甲状声帯襞縮小手術 )等について


*1今回来日できないソムヨット・グナチャック医師の代理説明になります。

SRSの条件
1. 18歳以上
2. ホルモンを12ヶ月以上継続していること
3. フルタイムを12ヶ月以上継続していること
4. 医師 心理療法士の推薦状が1通あること

手術前の禁止事項
1. 禁煙 2週間禁止
2. ホルモン内服禁止 2週間
3. ホルモン注射禁止 4週間
4. ビタミンE アスピリン禁止 2週間
5. 禁酒はなし

手術前にレントゲン 血液検査 心電図計測をおこなう。
手術後のアフターフォローは、病院に直接またはタイSRSガイドセンターを経由してメールで行う。
(タイSRSガイドセンターを経由する場合は日本語でよい)

第1部 FTMのSRS
1. 乳房切除
 ふつうの乳房 乳房の下部をU字切開
 大きい乳房 逆T字型切開(余った皮膚を切り詰める)
2. 内摘
3 陰核陰茎形成術
 クリトリスの大きさは最低2〜4cm必要である。
 周囲の皮膚から尿道形成し、大陰唇の皮膚で陰嚢形成を行う。
 クリトリスがそのまま亀頭になるので性感が得られるがセックスには小さすぎる欠点がある。
 また立位で排尿はできるがズボンをはいた状態では難しいと思われる。
 これまでの実績15人
 入院1回 2日間
4 陰茎形成(前腕遊離皮弁) マイクロサージャリによる。
 手術時間は10時間に及ぶ。
 尿漏れは5〜10%の頻度で起きるが、形成した陰茎が脱落するようなトラブルは起きていない。
 これまでの実績6〜7人
 入院2回 1週間
 これまでに別の病院でSRSを受けて何年か経過後に、腹部の皮膚を前腕の採皮部に移植することもできるがきれいにはならない。
 このような手術は同時にやることが望ましい。
5 陰茎形成(腹部皮弁法)
 腹部の皮弁を遊離させずに一部剥離し3〜6ヵ月後に陰茎に形成する。
 作ったペニスに性感はない。
 排尿はペニスの先端からではなくもとの位置からとなるので、立位での排尿はできない。
 ペニスの硬さは硬い。
 これまでの実績 18人
 入院2回 1週間

第2部 MTFのSRS
1. FFS
 額 鼻 頬骨 唇 顎の整形 甲状軟骨の切除などを行っている。
2. 膣形成(陰茎陰嚢翻転法)
 腹腔の外に膣形成する。
 奥行きは12〜16cm
 狭窄などで再手術の場合はS字結腸を使う。
 (陰茎皮膚のみを使うSRS1型 と陰茎皮膚+陰嚢皮膚を使うSRS2型とがあり2型が標準)

3. 膣形成(S字結腸法)
 腹腔内に膣形成する。
 S字結腸を使う場合でも入り口の2〜3cmは皮膚を使う。
 術後3日間は絶食でその後軽い食事となる。
 奥行き15〜17cm
4. その他
 SRS2型の場合陰毛は膣口に位置する部分を事前に処理することが望ましい。
 膣口の位置はおよそ決まっていて手術ごとに変えるようなことはしていない。
 お尻はシリコンインプラントで大きくできる。
 乳首は手術で大きくすることはできない。
 ダイレーションは1日1時間が推奨で、パートナーとのセックスがある場合は少なくしてよい。
 ダイレーションは大きいダイレーターで痛みを我慢して無理にするより、ワンランクサイズダウンして続けるのがよい。
 豊胸とSRSを同時に行った場合、豊胸に比べればSRSの痛みは少ない。(個人差大)
 激しいスポーツは2ヵ月後 軽いスポーツであれば6週間後からとする。
 豊胸のシリコンはレントゲンに写るが、癌の検査には問題とならない。
 入院は6泊7日となっている。(延泊する場合は別途料金4,000バーツ=¥17,000 クリニック3,000バーツ追加)
 膣についてはただちに再手術が必要となるようなことはない。(外見については主観的に5%程度で問題となる)

 全体の費用はガモン先生は把握していないとのこと。

所感
パワーポイントときれいな映像で大変よくできたプレゼンテーションでした。
またタイの病院の施設も高級ホテル並みのつくりで日本の一般病棟とは比べ物になりません。
しかし逆に言うと、失敗したケースや問題点は隠蔽されている可能性があります。
各人の自己責任でより広く情報収集を行う必要があるでしょう。

 

連絡先
タイSRSガイドセンター
http://tsgc.tcmic.net/

 

ガモンクリニック KAMOL International Institute
http://www.mtfsurgery.com
info@mtfsurgery.com