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 学会報告

2009年2月14日 14:00〜14:50 一般演題
8.ナグモクリニックにおけるGID患者に対する包括的医療への取り組み〜第3報〜
   ○山口悟 南雲吉則 丹波幸司 小原かおり
   ナグモクリニック
日本におけるGID患者を取り巻く医療環境はこの10年で著しく発展を遂げた。
2004年には戸籍の性別変更も可能になった。
しかし依然として医療の対象としては発展の余地を残している。
GID医療について経験をつんだ精神科医の不足や外科手術の技術の立ち遅れ、治療施設の不足などである。
当院(ナグモクリニック)では20年来、MTF・FTMの患者にそれぞれ豊胸手術・乳房切除術を行ってきた。
現行のガイドラインに準拠した包括的診療へ取り組んでいる。
診療内容は、精神科診療、性別変更判定会議開催、ホルモン療法、乳房形成術(豊胸手術・乳房切除術)の施行、SRSの施行である。
また外科技術の普及と向上のため、国内外から著名な医師を定期的に招き、講演会を開催しているボランティア団体をサポートしている。
これら包括的取り組みについて報告する。
Q. ネビドとその他のホルモン剤の違いついて教えてください。
A. ほてり感や投与感がなく長期にわたって安定する。
ヘマトクリット値の上昇が少なく使いやすい。
Q. 価格は?
A. 原価\33,000(イギリス) → \35,000

 

9.札幌医大における性別適合手術の初期経験
    ○舛森直哉 池田官司 遠藤俊明 大村東生 塚本泰司
   札幌医大GIDクリニック、札幌医大泌尿器科、精神神経科、産婦人科、第一外科
2003年9月4日に「札幌医科大学性同一性障害判定治療委員会の設立および性同一性障害の診断と治療」が札幌医科大学倫理委員会で承認された後、当院ではGID症例に対してSRSを含めた包括的治療を行ってきた。
受診者数は2008年1月現在314名でFTM220名 MTF94名でほとんどがSRSを希望している。
本発表ではMTF7名とFTM12名に対するSRSの初期体験を報告する。
[MTF]
7名のMTF(平均年齢39歳)に対して精巣摘出術、陰茎切断術、尿道形成術、造膣術、外陰部形成術からなるSRSを施行した。
平均手術時間は6時間 平均出血量は800mlであり、輸血症例はなかった。
術中の直腸損傷や形成陰核の壊死は経験しなかった。
全例に創部感染を認めたがいずれも保存的に回復した。
超砕石位にともなう下腿筋の挫滅、神経障害、関節炎を3例に認めたが、下肢保持方法の工夫(レビテーター→レッグホルダー)によりその頻度は減少した。
初期の2例ではホルモン療法による前立腺と直腸壁の癒着により十分な深さの造膣が困難であったが、最近の症例では10cm以上の造膣が可能となった。
しかし膣ダイレータによる自己拡張にもかかわらず、膣の深さと膣の広さは時間経過とともに縮小する傾向があった。
[FTM]
12名のFTM(平均年齢34歳)に対して、子宮卵巣摘除術、尿道延長術、陰核陰茎形成術、膣狭小術からなるSRSを施行した。
膣前壁フラップを近位部尿道、小陰唇・膣前庭フラップを遠位部尿道として尿道を陰核根部まで延長し小陰茎を作成した。
平均手術時間は6.7時間 平均出血量は976mlであり、輸血症例はなかった。
2例に創部感染を認めたがいずれも保存的に回復した。
超砕石位にともなう下腿筋の挫滅や神経障害を2例に認めたが、下肢保持方法の工夫によりその頻度は減少した。
3例で術後の尿道皮膚婁が生じたが、Martiusフラップにより閉鎖可能であった。
なお最大尿流率は術前の25.0ml/秒より10.7ml/秒に低下した。

今後も月1名ほどのペースでSRSを施行する予定である。
FTMの排尿障害等 合併症の発生に注意が必要である。

 

10.岡山大学における性同一性障害の治療の現状
    ○渡辺敏之 長谷川健三郎 難波祐三郎 木股敬裕
   岡山大学形成再建外科
岡山大学医学部附属病院では、1996年より精神神経科における診療を開始し、2001年から性別低記号手術を実施している。
2008年11月までに当院で性別適合手術を施行したFTMおよびMTFの地域内訳は、中国、四国、九州、関西、東海からが大多数であった。
手術を施行したFTMの手術時年齢は20~47歳でMTFでは23~53歳であった。
2008年11月時点での手術実績は以下の通りである。
FTM乳房切除術 117例
FTM子宮卵巣摘出術のみ 13例
FTM子宮卵巣摘出術と尿道延長 68例
FTM陰茎形成 24例
MTF睾丸摘出のみ 5例
MTF睾丸摘出と造膣術16例
乳輪が乳房下溝より上方にある場合は、乳輪半周切開ですみ瘢痕が目立たない。
乳房が下垂している場合は乳房下方皮膚切開となり瘢痕が残るが1回で切除できる。
MTFのSRSでは事前に脱毛する
特例法の規定で「子宮卵巣摘出術」のみでも戸籍変更が可能であることが認識されてきたことから、「子宮卵巣摘出術と尿道延長」の手術件数が減少する傾向になっている。
性別適合手術希望者の増加に対応するため、2008年5月から岡山大学での適応判定会議の審査を経て、院外の病院(光生病院)でも性別適合手術が施行できる体制となった。
また精神神経科、産婦人科、泌尿器科、形成外科の4科合同で厚生労働省に保健適応の申請を行っている。

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